2012年12月1日土曜日

本棚に補充

書肆清貧の書、南阿蘇珈琲の本棚に補充いたしました。
日曜日はぜひ南阿蘇珈琲さんにどうぞ。(写真の焦点があってないのは仕様です)

2012年11月27日火曜日

本棚に補充

出すそばから売れて行く、と自分で言ってしまう書肆 清貧の書「南阿蘇珈琲」支部は商品を補充いたしました。
あいかわらず不細工な写真は何卒ご海容のほどを。

そして本日、初回品出し分の書籍が完売いたしました!
書肆 清貧の書の生きている本棚、今後ともよろしくおねがいいたします。

2012年11月25日日曜日

フードパルフリーマーケット

11月25日(日)、快晴の中上熊本フードパル広場にて開催されたフリーマーケットに出店してきました!

お客としてもめったに行かないので、大学最後の年に京都市役所前広場のフリーマーケットに友達同士で出て以来、実に6年ぶりの懐かしい感覚でした。(その時も確か、私はほとんど本ばかり出品していたような…)

屋外の芝生の広場に、ビニールシートを広げる人、テントを立てる本格的な人、軽食の屋台もちょっと。
出店者は家族連れが中心で、ほとんどが古着や食器。縁日にいるような古道具やさんや玩具やさん、友達づれの若い人も。毛糸や手作りコサージュを売るおばさまも。商品の一部として本を売っている人は、4、5組いました。
ちなみに私は年上の友人・Kさんと共同ブースで出店、隣ではKさんのお子さんがバトルトレーディングカードを売っているという中々面白い状況でした。しかも商売上手なんですよね、「必ずキラカード入り!」の数枚1パック(中身は秘密)で売ってたりして…

いつもの「箱」で挑みましたが、早々にどっと売れて、一段目に集約。

今日売れた本

・現代農業別冊 農家が教える加工・保存・貯蔵の知恵
・季刊 うかたま 1,3,4,6,7,8,9,11,12,13,14,16号
・森岡尚子『沖縄、島ごはん』ネコパブリッシング
・Casa BRUTUS 2011年3月号
・『しょうがLife』ベターホーム出版局
・南部美香『0歳から2歳までのネコの育て方』
・古山範子『てづくり猫ごはん』大泉書店
・久住昌之、水沢悦子『花のズボラ飯』『花のズボラ飯2』秋田書店
・『エンジョイ!パンケーキデイズ』白夜書房
・『本屋さんの仕事』平凡社
・『ヱビス本』耷出版社
・三浦綾子『塩狩峠』新潮文庫
・江國香織『僕の小鳥ちゃん』新潮文庫
・川上弘美『おめでとう』新潮文庫
・大橋歩『おしゃれ読本』集英社文庫

今回は(あざとく客層を分析して)いつもの文芸路線からちょっと外れてみました。

えてしてフリマや不要品バザーにおいては誰しも「元値よりいかに安く買うか」という手段の目的化が生じうるので、これまた手段の目的化である「値切り合戦」という不毛な戦いが勃発しがちなのですが、平和主義者である(というより、正直に言えばそういう紋切り型の問答がどうにも苦手な)わたしはそれを避けるべく、元からかなりの破格で臨みました。Kさんには散々もったいない!と言われましたが、ずっと手元にあってもゆっくり古びていくだけですから、せめて大事にしてもらえることを願うばかりです。

同時に、家族で出かけるフリマには小さくなって着られなくなった子供服を「譲る」目的の人が多いことも踏まえて、自分も大好きで大切にしていたけど最近読んでないし、手放しても頭に入っているので大丈夫!という本も放出しました。(と言いつつ、また読みたい衝動にかられて探しに出たりしてしまうのが常なのですが)

とにかく晴天に恵まれたことが今日の最大のラッキーでした!
日中は暑いくらいで、11月なのに日焼けしたかな?と思うほど。ときどきお客さんの相手をしながら、Kさんや妹(今日の助っ人)と椅子にひざかけでのおしゃべり。ぽかぽかの日差しを浴びながら芝生の上で、ものすごく久しぶりに食べたカップラーメン。とても楽しい経験でした。ぜひまたこういうお日柄の良い時に、出店できればなあと思います。

2012年11月14日水曜日

南阿蘇珈琲さんのこと。



熊本で一番おいしいエスプレッソ豆が買えて、一番おいしいカプチーノが飲めて、
イベントスペースやゲストハウスも併設されており、行くと必ず友達ができる不思議なカフェ、
そんな南阿蘇珈琲さんに、我々「書肆 清貧の書」の選んだ本を置いてもらっています。

価格帯は100円〜300円。今は文庫本がメインですが、お客さまの反応を見ながら、ラインナップは変えていこうと思っています。
こんな本読みたい、などのご要望も受け付けております。
リクエストがあれば、探してまいります。

行くと必ず友達が出来るカフェ、ってさらっと書きましたが、これってかなりすごいことです。
初対面の人とお互いのことを話して、情報交換して、新たなきっかけをもらって……
ヘミングウェイがいたパリみたいな、かなり原始的な(もちろん良い意味で)カフェの形じゃないかなと思います。
それというのも、わたしたち来店者を媒介する店主の田中さんの人柄があってこそでしょう。
田中さんと話していると、毎回これからの展望やなんかがぐぐっと開けてきて、元気がぐんぐん出てきます。
わたしは、喫茶店は「一人でいるために一人で行く」ところだと思っていましたし、今もほとんどのお店でそのような使い方をしますが、
このカフェには、新しい人と話をするために、一人で行かれることをおすすめします。

今日もさっそく、話の流れで、これやってみない?という企画が持ち上がりました。
まずは実現させるべくこつこつ調査。具体的に決まりましたら、またこちらでお知らせします。
熊本にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。ゲストハウスも併設されていますよ。

2012年10月26日金曜日

本棚に補充

「南阿蘇珈琲」様のご協力を得まして、店内にて「書肆 清貧の書」の古書を委託販売させていただいております。不細工な写真については平にご海容を請います。

2012年10月21日日曜日

第一回まるぶん一箱古本市

ついに、ついに、ついに!
この週末に熊本でも一箱古本市が開催され、書肆 清貧の書も第一日目に出店しました。
主催は上通りアーケードの老舗書店、金龍堂まるぶんさん。

初日の出店者は全部で四組。
トレードマークであり、地元の人々に親しまれている正面入り口のカッパ像を囲むように箱を設置します。

このカッパ、季節に応じて衣替えをおこなうシャレオツな奴です。
この日はハロウィン姿でPR。
カッパが鎮座ましましている池の底を覗くと、なぜかお賽銭がたくさん。
妖怪にご利益を期待していいのか?と首をかしげつつ、私も5円玉を投じ、盛況を祈願。めざせ完売!

ということで、結果はこちら。

「書肆 清貧の書」今回の売上本 計37冊(ほぼ売れた順)


  • 『考える人』 2007年春号「特集・短篇小説を読もう」
  • 『渡辺篤史の建もの探訪BOOK』
  • 『考える人』 2008年夏号「特集・自伝、評伝、日記を読もう」
  • 『ねこぢる大全』 上下巻
  • 手塚治虫『ばるぼら』 上下巻
  • 開高健『人とこの世界』ちくま文庫
  • 江國香織『つめたいよるに』新潮文庫
  • 江國香織『こうばしい日々』新潮文庫
  • 菊池寛『貞操問答』文春文庫
  • 飯島奈美、榑谷孝子『ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ』
  • 小島信夫『墓碑銘』講談社文芸文庫
  • 夏木マリ『カッコいい女!』ワニ文庫
  • 『文豪ミステリ傑作選』河出文庫
  • 岸本佐知子編訳『変愛小説集』
  • 岸本佐知子編訳『変愛小説集?』
  • シュペルヴィエル『海に住む少女』光文社古典新訳文庫
  • 干刈あがた『ゆっくり東京女子マラソン』福武文庫
  • 伊丹十三『問い詰められたパパとママの本』新潮文庫
  • 川津幸子『100文字レシピ』新潮文庫
  • 中勘助『銀の匙』岩波文庫
  • 山本文緒『ブラック・ティー』新潮文庫
  • 手塚治虫『アドルフに告ぐ』全四巻 文春文庫
  • 『考える人』2009年秋号「特集・活字から、ウェブへの……。」
  • 『考える人』2008年春号「特集・海外の長編小説べスト100」
  • 山田詠美『無銭優雅』幻冬舎
  • 『小林賢太郎戯曲集 home FLAT news』幻冬舎文庫
  • 『小林賢太郎戯曲集 椿 鯨 雀』幻冬舎文庫
  • 矢田津世子『神楽坂/茶粥の記』講談社文芸文庫
  • 久世番子『暴れん坊本屋さん』全3巻 新書館
  • レベッカ・ブラウン『私たちがやったこと』新潮文庫


売れた順が「ほぼ」なのは、束ねたスリップを一度ばらしてしまったため
曖昧な記憶を元に再編集しているからです。
順番について、個人的に重要なのは一番の売れ残り候補だった「ねこぢる大全」が比較的早い段階でお買い上げいただいたことくらいでしょうか…。

心願の完売は叶わず、10冊ほど手元に残りましたが、たくさんの方と交流出来てよかったです。
この地に越してきて一年余り、読書人はちゃんとこんなにいるんだ!と確認できたのが、大収穫です。
それから、去年のブックフェスタベップでいただいた南陀楼綾繁賞の箱!
これがようやく日の目を見たので、一安心(?)でした。
これからもっともっと活躍の機会が増えますように。

店主としての参加は一日目だけでしたが、二日目にはお客としてちらっと通りがかりました。
(バッテリーが足りず、写真が撮れませんでした。ゴメンナサイ)
昨日お買いものしてくださった方から、たぶん同額分を購入。
お金を媒介していながら、その実やっていることは本の交換。
この状態こそ、一箱古本市の醍醐味かなと思いました。

熊本での初めての一箱古本市ということで、二日間併せて7箱というコンパクトさでしたが
ゆくゆくは、上通り・下通り・新市街までもの書店や文化施設を巻きこんだ、
福岡の「ブックオカ」に匹敵するような大イベントになっていったら素敵だなと思います。
参加された皆さま、主催のまるぶんの皆さま、お疲れさまでした!!